小学生(高学年)向けの中学受験おすすめ教材-社会(5)

社会には時事問題が出題されます。
特に、中学受験日までの1年間に起こったできごとおよびそれに関連する知識を
問われることが多く、テーマによっては理科でも出題されることがあります。
これに対応して、従来、進学塾は塾生用に独自のテキストあるいはプリントを
作成するのですが、同時にその塾が編集した市販用のテキストも発売されます。
またそれとは別に他の出版社からも
例年「2015年時事ニュース」「2015年時事用語」といったタイトルのテキストが
中学受験日の前年の10月から11月にかけて発刊されます。
これも数種類のテキストが発刊され、そのスタイルも様々なのですが、
内容的には政治・経済・社会的なことが中心テーマになりますので、
小学生が読んでも理解できること、できれば時事に関する予想問題がついていることが
必要だと思われます。
このような状況からみて今回のお薦めは近年発刊された
入試に勝つ新聞記事(2015)
日本経済の基礎知識・時事問題(2015年中学入試用)
の2冊です。
まず「入試に勝つ新聞記事(2015)」は
関西を中心とした大手進学塾浜学園が読売新聞社との共同編集で出版したもので、
紙面構成は、見開き2ページで、
左側に、その年に起こった出来事の「読売新聞記事」が掲載され、
重要語句にはマーカーが施され、下段にその解説があります。
そして、右側のページには、その記事に関する「重要ポイント」の解説と
その下に、「ここを勉強しよう!」のコーナーが設けられています。
各章は「第1章 日本の政治」「第2章 日本の経済」「最3章 海外のできごと」
「第4章 文化とスポーツ」「第5章 自然と環境」からなり、
各章末には「一問一答にチャレンジ」「2015年入試予想問題」がついています。
扱っているテーマに関して、実際の新聞記事を必ず掲載するというアイデアは、
実況感があってなかなか面白いと思います。
したがって、お子様にとってだけではなく、ご父兄にとっても結構読みやすい構成になっています。
また、「日本経済の基礎知識・時事問題(2015年中学入試用)」は
前述の浜学園とそのグループである「MY SHIFT」が、日本経済新聞社と共同編集して
出版したもので、なかなか理解しにくい日本の経済にテーマを絞り、
「第1章 最新時事問題」「第2章~第10章 経済の基本」「第11章 日本の経済史」
という構成になっています。
各章ごと「一問一答&予想問題」がついていますので、受験対応には十分なのですが、
こちらの本も、お子様だけではなくご父兄にとっても結構読みごたえがあります。
それゆえ、本来各新聞社や出版社がその年の出来事をまとめた「年鑑」を出版していますが、
最近では、こういった受験用の時事問題教材を「年鑑」として毎年購入されている
ご家庭もあるそうです。
本としてもあまりかさばりませんし、読みやすい内容なので、これを継続していけば、
近年の出来事を調べたりするときのいい資料になるかもしれません。
なお、2016年度版も10~11月ぐらいに続々と出版されてきますので、
受験対策だけでなく「読み物」「年鑑」といった視点から一度ご覧になってはいかがですか。

入試に勝つ新聞記事(2015)

価格:1,404円
(2015/9/30 08:56時点)


日本経済の基礎知識・時事問題(2015年中学入試用) [ MY SHIFT ]

価格:1,620円
(2015/9/30 08:58時点)