国語の教材の最後は「文法（ことばのきまり）」に関する教材の紹介です。
中学受験に関しては、「主語・述語・修飾語」「品詞の種類と用法」「品詞の識別」
「敬語」が出題されますが、進学塾によっては、中学1年で学ぶ「口語文法」そのままのような
解説のテキストを作り、文法用語もそのまま教えている塾もあります。
口語文法については、教えられる側が、文法用語を理解しているのであれば、
特に問題はないかもしれません。ただし、一般的にはあまり細部にわたって教えすぎると、
かえってわかりにくくなり、苦手意識を植え付ける可能性もあります。
それゆえ、ある程度「文法用語」の使用を控えながら、小学生にもわかる程度の用語で、
できるだけ簡潔に解説し、あとは問題をこなすことで、「修飾・被就職の関係」や
「助動詞・助詞の識別」等の問題に慣れさせる方が無理がありません。
この点をうまく抑えた教材が
完成語句文法 改訂新版 です。
このテキストは、進学塾「日能研」が編集したテキストで、「語句・知識」と「文法」に
分かれています。
構成としては、各テーマごとに簡潔に学習内容を解説した「各回のまとめ」と
「チャレンジ問題」がありますので、そこでポイントを理解したあと豊富な問題に
取り組むという流れになります。
その中で、「語句・知識」については、問題量も豊富ですので、前回紹介しました
「語句に関する教材」の確認のための問題集として使えば非常に効果的です。
ところで、今回のポイントは、この教材の「文法」が非常に優れているということです。
すなわち、あまり楽しくない「文法」の内容を、テーマを絞り、
あまり詳しすぎることのない解説で要点を理解させたのち、豊富な問題にあたらせて
文法問題に慣れさせるという手法をとっているので、国語の苦手なお子様も
あまり無理なく取り組めます。
したがって、この教材は、国語の「語句・知識・文法」について、
効率のいい一冊といえるでしょう。
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価格:1,296円 |
